「ワインと料理、どれが正解なんですか?」
これは、筆者がこれまでに最も多く受けてきた質問です。 そして、ワインエキスパートの資格を取った今でも、その答えはひとつではありません。
このサイトは「ワインラボ365」として、12ヶ月のペアリング実験をベースにした ワインペアリングの実践的学習プラットフォームです。
ワインの世界では、香りや産地、熟成などの知識が豊富に語られます。一方で「料理との相性」、 つまりペアリングは、多くの場合"感覚"や"経験"にゆだねられていて、 体系的に学ぶ機会が意外と少ないのが現状です。 実際、ワインエキスパート資格の試験でもペアリングはほとんど出題されませんでした。
しかし、ワインを「飲み物」から「食卓のパートナー」に変えてくれるのは、 このペアリングの力にほかなりません。 そんな体験としてのペアリングを、月ごとの実験を通じて身につけることができます。
ペアリングの本質は知識だけでなく、舌で感じ取る体感にあります。 実際に口に運び、五感で確かめることで初めて納得できる発見があります。 理論では語れない「合う」「合わない」の感覚を、実際の体験を通して身につけていきます。
毎月一つのテーマを取り上げ、1年間で12のテーマを体験的に学習します。 各テーマは「実験 → 解説 → 応用 → 記録」の流れで構成されています。 これまで感覚に頼りがちだったペアリングを、体系的に理解できるようになります。
体験を記録することで、自分だけの「味覚の地図」を作り上げます。 この地図が、今後のワイン選びや料理選びの指針となります。
ワインと料理の組み合わせに絶対の正解はありません。 しかし、自分の舌で「これは合う」と感じた瞬間には、揺るぎない価値があります。
この一年間の旅を通じて、あなた自身の「味覚の地図」を広げていってください。